大きなモップ?【コモンドール】の性格や飼い方紹介

犬の種類・犬種
Photo by Robert Thompson

コモンドールは古くから牧羊犬(牧畜犬)として活躍してきた大型犬です。かつて畜産を行なっていた遊牧民族のクマン人が、家畜を外敵から守るために牧羊犬として飼育していた犬を元に、交配を繰り返して繁殖させた犬種であると言われています。独特な見た目から”歩くモップ”と呼ばれていて、初めて見る人はびっくりするかもしれません。

そんなコモンドールの特徴、性格、飼い方などを紹介します!

コモンドールの特徴

原産国ハンガリー
グループ1G:牧羊犬・牧畜犬
サイズ大型
体高60-80cm
体重40-60kg
寿命9-13年
※体高は、地面に全ての足がついた状態での、肩甲骨から地面までの長さです。

コモンドールを初めて見る人はきっと驚くでしょう。チャームポイントはなんと言ってもモップのような被毛です。毛色はアイボリーのみ。全身が毛に覆われているので分かりにくいですが、垂れ耳で鼻が短く、首は太く骨格はがっしりとしていて、尻尾は長細いです。子犬のときは縮れ毛程度のカールで、成長とともに2〜3年かけて縄状になります。

コモンドールの性格

古くから家畜を守るために飼われてきた犬種なので、心を許した相手には優しく従順ですが、そうでない人には警戒心を持ち、スイッチが入ると攻撃的になる一面が。防衛本能が強く、特に何か(飼い主、おもちゃ、ごはんなど)を守るときは神経質になるので、来客や他の犬と触れ合わせるときは要注意です。

コモンドールの飼い方

生活環境

クマン人がコモンドールを飼っていた環境は、気温の低い平原でした。毛むくじゃらのコモンドールにとって、日本の夏は気温も湿度も高いのでツライものになります。夏場は適度な温度設定のエアコンが効いた部屋で居させるようにしましょう。

お手入れ

ブラッシングはほぼ不可能です。完璧にキレイにしたい場合は、全身をバリカンでツルツルにするしかありません。他の犬種であれば3〜4週に1回の頻度でシャンプーやトリミングをしますが、コモンドールの被毛は乾くのに丸1日かかり、そもそも洗うのが大変です。汚れやニオイがよほどひどくなければ、1年に3回洗えば良い方かもしれません。

運動量

大型の牧羊犬なので、散歩は1日3回(各40分程度)か、1日2回(各1時間強)が望ましいです。散歩の好き嫌いはあると思いますが、最低でも1日2回は外を歩かせたほうが健康的です。

しつけ

コモンドールは頭が良いので家畜の護衛を任せられるわけですが、頭が良くて物覚えが早い分、人をよく見ています。飼い主との関係や絆がしっかり出来上がっていれば、基本的には大人しく優しい犬種です。自分が落ち着ける場所や守りたい物に近付く者には警戒心を持ち、防衛本能も強いため攻撃的になることがあります。攻撃スイッチが入ったときに飼い主がコントロールできなければなりません。(本当はスイッチが入る前に対処するのが大事です!)

コモンドールの価格

日本でコモンドールのブリーダーをやっているという情報はありませんので、海外のブリーダーから輸入することになります。子犬の価格は、血統(家系)やブリーダーによってさまざまです。おそらく子犬のみで50万前後、輸入料金が30万前後、あとは輸入代行サービスを使うと、仲介料などがいくらか発生すると思います。多めに見積もって100万円弱と考えておくのが良いでしょう。

コモンドールがかかりやすい病気

胃捻転

胃にガスが溜まって膨らんだ状態から捻れてしまう病気で、一刻も早く処置をしなければ死亡率がどんどん上がって命に関わります。犬をこれから飼おうと思っているかた、すでに飼っているかたには絶対に知っていてほしい緊急性の高い病気のひとつです。

詳しくは下記の記事よりご覧ください。

股関節形成不全

股関節の発育異常により、骨の変形や関節症などを引き起こすのが股関節形成不全です。発症は大型犬に多く、特に体が大きくむっくりとした犬種(バーニーズ、ニューファンドランドなど)やシェパード、レトリバー種での発生が多いですが、どの犬種でも起こり得ます。

詳しくは下記の記事よりご覧ください。

外耳炎

犬の外耳道(穴の入り口から鼓膜まで)の構造はL字になっています。この外耳道で起きる炎症を外耳炎と言います。

詳しくは下記の記事よりご覧ください。

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