「サモエドスマイル」で有名なサモエドですが、もともとは狩猟・ソリの運搬・トナカイの飼育を目的として飼育されていた犬種で、シベリア北西部のサモエード族にとっては貴重なパートナーでした。サモエドは毛量が多く温かいため、夜に飼い主の上で寝て暖を取ることもありました。
またサモエドは使役犬(Working Dog)であるため、気が強いところもありますが、基本的にフレンドリーで優しく献身的な犬です。抜け毛を気にしない人であれば、一緒にベットで寝てみるのもいいかもしれません。
サモエドの体格・寿命
体高 | 体重 | 寿命 |
オス: 53 – 60cm メス: 48 – 53cm | オス: 20 – 30kg メス: 16 – 20kg | 12 – 14年 |
サモエドの性格・特徴
- 環境適応能力
- マンション生活
- 初心者におすすめ
- ひとりぼっち耐性
- 寒さ耐性
- 暑さ耐性
- フレンドリー度
- 家族を大切にする
- 子供に優しい
- 他の犬への態度
- 見知らぬ人への態度
- お世話のし易さ
- ブラッシング回数
- よだれの多さ
- 病気耐性
- 運動量
- しつけのし易さ
- 賢さ
- 吠えやすさ
- 集中力
サモエドの飼い方
- ブラッシングはできるだけ毎日
- 暑い時間帯は涼しい室内で遊ばせる
- 散歩は1日2回、合計1時間以上
活発なサモエドは、アパートやマンションでの生活にはあまり向きません。しっかりとした運動が必要なため、のびのびと遊べる場所が必要です。広い庭がある家などが最適でしょう。
継続的なトレーニングやドッグスポーツで、精神的な余裕を持たせてあげましょう。退屈させると、掘ったり、逃げたり、噛んだり自分で遊ぶようになってしまいます。
また、サモエドは好奇心が強いので、小動物などを見ると追いかけていきやすい特徴があります。なので、公共の場では常にリードをつけておく必要があります。
北欧の伝統を持つサモエドは、寒冷地に適しており、雪の中で遊ぶのが大好きです。逆に、厚い毛に覆われているために暑さに弱いこともあります。猛暑のときに激しい運動をさせないようにしましょう。高度な運動は早朝や夕方の涼しいときに限定しましょう。日中の暑い時間帯には、扇風機やエアコンが効いた室内で遊ばせてください。
サモエドの子犬を育てている場合は、特に注意が必要です。他の大型犬と同様、サモエドも生後4~7か月の間に急速に成長するため、骨の病気や怪我をしやすくなります。子犬のうちは成長が早くなりすぎないように、高品質で低カロリーの食事を与えるとよいでしょう。
サモエドの子犬のしつけでもうひとつ重要なのは、社会化(子犬や成犬が他の犬や人と仲良くする方法を学ぶプロセス)です。どの犬もそうですが、若いうちに適切な社会化を行い、さまざまな人・音・経験・場所に触れさせてあげないと臆病になってしまいます。
サモエドの相場価格
サモエドの相場価格は50万前後となっているようです。
ただ日本ではそもそも個体数が少ないので根気よくブリーダーを探す必要がありそうですね。
サモエドがかかりやすい病気
緑内障
緑内障とは、眼球内の圧力が上昇した状態を指し、遺伝性のものと、他の眼疾患により眼球内の液体が減少したことが原因となる続発性のものがあります。症状としては、視力の低下や痛みなどがあり、治療法はタイプによって異なります。緑内障の治療には、外科手術や点眼薬が用いられます。
詳しくは下記の記事よりご覧ください。
股関節形成不全
股関節の発育異常により、骨の変形や関節症などを引き起こすのが股関節形成不全です。発症は大型犬に多く、特に体が大きくむっくりとした犬種(バーニーズ、ニューファンドランドなど)やシェパード、レトリバー種での発生が多いですが、どの犬種でも起こり得ます。
詳しくは下記の記事よりご覧ください。
胃捻転
胃にガスが溜まって膨らんだ状態から捻れてしまう病気で、一刻も早く処置をしなければ死亡率がどんどん上がって命に関わります。
犬をこれから飼おうと思っているかた、すでに飼っているかたには絶対に知っていてほしい緊急性の高い病気のひとつです。
詳しくは下記の記事よりご覧ください。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨(膝のお皿)は滑車溝というくぼみに収まっているのが正常ですが、その正常な位置からずれて、膝の外側か内側のどちらかに完全に脱臼している状態が膝蓋骨脱臼です。
詳しくは下記の記事よりご覧ください。
サモエド遺伝性糸球体症
サモエド遺伝性糸球体症は腎臓の遺伝的な病気です。腎不全による死亡は通常、生後15ヶ月までに起こります。メスは生後2~3ヵ月で軽い症状が現れますが、腎不全にはなりません。まだこの病気は不明点が多いですが、研究が続けられています。
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