ジャック・ラッセル・テリアは、小動物の狩りのために改良された狩猟犬です。昔のイギリス人は馬に乗りながらキツネ狩りなどを行なっていて、馬の速さについていける犬が必要でした。その役目は、元々は手足が長かったパーソン・ラッセル・テリアに任せていましたが、狭い道や小動物の巣穴に入って追い立てるという仕事をさせるために、手足を短くしたジャック・ラッセル・テリアが作られました。
そんなジャック・ラッセル・テリアの特徴、性格、飼い方などを紹介します!
ジャック・ラッセル・テリアの特徴
原産国 | イギリス |
グループ | 3G:テリア |
サイズ | 小型 |
体高 | 25-30cm |
体重 | 5-7kg |
寿命 | 10-15年 |
ジャック・ラッセル・テリアは手足が短く、小型犬の中でもかなり筋肉質です。耳は垂れ耳と立ち耳の子がいます。尻尾は断尾をするブリーダーさんがいるので短かったり長かったりです。毛色はホワイトをベースにブラウンやブラックの模様が入ります。被毛は”スムースコート”、”ブロークンコート”、”ラフコート”の3種類です。
- スムースコート
- 毛が一番短い
- 抜け毛が多い
- ブロークンコート
- スムースとラフの間くらいの長さ
- 抜け毛は少し多い
- ラフコート
- 毛が一番長い
- 抜け毛は少なめ
子犬の頃はどの被毛タイプか判別するのが難しく、ある程度成長するまで待たなければなりません。どれも可愛いので成長過程でどんな被毛になるのか想像しながら飼うのは楽しいと思います♪
ジャック・ラッセル・テリアの性格
好奇心旺盛でとてもアクティブな明るい性格の犬種です。頭も良く、物覚えは良いほうです。テリア種は頑固なところがありますが、ジャック・ラッセル・テリアはどちらかというと素直で、飼い主さんがしっかりしていれば言うことをよく聞いてくれるでしょう。ちなみにギネス記録に載っている”世界一賢い犬”はジャック・ラッセル・テリアのジェシーくんです。
ジャック・ラッセル・テリアの飼い方
生活環境
社会化期(生後約1ヶ月〜生後約5ヶ月くらいまで)に経験が少ないと、知らないものに対して警戒心や恐怖心を抱くようになってしまいます。特に猟犬は音や動くものに過敏なので社会化はとても大切です。
子犬時のワクチンが3回完了するまでは抱っこで色々な場所を歩いてみたり、綺麗な道(食べ物や犬猫の糞尿が落ちていない)であれば少し歩かせても構いません。ワクチンやフィラリア・ノミ・ダニ予防をしているわんちゃんとはご挨拶もOK。
お手入れ
- スムースコート
短毛で、手触りがツルツルしていて抜け毛が多いです。毛がもつれる心配はありませんが、健康の観点からブラッシングはしたほうが良いです。
- ブロークンコート
スムースより少し毛が長く、抜け毛はほどほどにあります。ブラッシングはスリッカーでホコリやゴミを取る程度で良いです。
- ラフコート
抜け毛は少なめですが、毛がもつれることがあるのでブラッシングは必要です。
どの被毛タイプもシャンプーやカットは3週間おきで十分です。皮膚病などの治療中であれば獣医さんに相談して行ないましょう。
運動量
ジャック・ラッセル・テリアは大型犬並の運動量が必要と言われているくらいスタミナがあります。小型犬の中でも筋肉質かつパワフルで、運動量が足りないとストレスを感じるので毎日の散歩は必須です。2〜3時間連れ歩いても疲れ知らずという子もいるくらいです。また、昔は猟犬として働いていた犬種なので、散歩はただ平坦な道を延々と歩くのではなく、坂道の上り下りや、公園でボール投げや頭を使う遊びを取り入れるとよりストレス発散になります。
しつけ
猟犬として働くときは、小動物を追いかけたり巣穴から追い立てるというのが仕事です。本能的に逃げるものを追いかけたり襲うことがあるので、他の犬や人などに対してはそういった行動を取らせないようにしましょう。
ジャック・ラッセル・テリアの価格
ジャック・ラッセル・テリアは1998年に上映された”マスク”という洋画に登場したことで、日本でもじわじわと人気が出てきました。国内のブリーダーさんも数多くいます。血統や購入する場所によって大きく変わりますが、20〜50万円くらいです。
ジャック・ラッセル・テリアがかかりやすい病気
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨(膝のお皿)は滑車溝というくぼみに収まっているのが正常ですが、その正常な位置からずれて、膝の外側か内側のどちらかに完全に脱臼している状態が膝蓋骨脱臼です。
大腿骨骨頭壊死(レッグ・ペルテス病)
大腿骨(太腿の骨)と股関節の周辺で血流障害が起きて、大腿骨の頭部が壊死する病気です。
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