チェリーアイとは
犬の目には上下の瞼と、目頭の内側に瞬膜と呼ばれる第3番目の瞼があります。まばたきをすることで瞬膜が眼球を保護したり、分泌された涙で角膜を乾燥から保護する働きがあります。この瞬膜の奥にある、涙を分泌する瞬膜腺が飛び出してしまうのがチェリーアイです。響きはなんだか可愛いですが、飛び出した瞬膜線が炎症を起こしプクッと赤く腫れた見た目がさくらんぼのように見えることからこの名前がつきました。正式名称は”第三眼瞼脱出”です。人や犬、その他の動物にはうつりませんのでご安心ください。
チェリーアイの症状
- 瞬膜腺が炎症を起こして赤く腫れる
- 結膜炎を起こす
- 涙の量が増える
- 不快感
- 放置しているとドライアイになることがある
ドライアイになると、
- 目ヤニが増える(取ってもまたすぐに付く)
- 目の痛み
といった症状も出てきてしまいます。
チェリーアイの原因
この病気は先天性と後天性のものがあります。
- 先天性
瞬膜腺を固定している組織が生まれつきなかったり、未発達のままだと発生しやすいと言われていて、ビーグル、コッカー、短頭種(ブルドッグ、ペキニーズ、パグ、狆、シーズーなど)に見られることが多いようです。
- 後天性
目の周辺の腫瘍やケガによって起きるものです。
チェリーアイの予防/治療
チェリーアイの予防
この病気の予防方法はありません。
チェリーアイの治療
内科治療
炎症を起こしているときは内服の抗生剤や目薬を使用します。
軽度であれば瞬膜を綿棒や器具を使って押し込むと一時的に改善することもありますが、ほとんどの子は再発します。飼い主さんが自分でやるのはとても危険なので必ず病院で処置してもらってください。
外科治療
手術はいくつか種類があり、患部の状態によって手術方法が変わります。手術後の再発率はいずれの術式でも10〜30%と言われています。
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