【犬のマイボーム腺腫】症状から原因・予防・治療法までご紹介

犬の病気

マイボーム腺腫とは

マイボーム腺腫せんしゅまぶたの裏側に複数ある、マイボーム腺(皮脂腺ひしせん)という、油分を出して涙が蒸発するのを防ぐ役割を持つ器官にできる良性の腫瘍です。イボのような見た目をしています。マイボーム腺は瞼の裏側の縁に複数ある穴で、1つだけのときもあれば、複数同時にできることもあります。瞼にできるメラノーマや肥満細胞腫ひまんさいぼうしゅ、かなり稀なマイボーム腺癌という悪性の腫瘍との区別が難しいことがあるので、見つけたら早いうちに病院へ行くことをおすすめします。

マイボーム腺腫の症状

  • 瞼にイボやニキビのようなできものができている
  • できものから出血がある
  • 目をしょぼしょぼさせたり、開けづらそうにする
  • 涙や目ヤニが増える
  • 目を掻いたり擦ったりする

マイボーム腺腫の原因

マイボーム腺から発生する腫瘍ですが、詳しい原因は分かりません。

マイボーム腺腫の予防/治療

マイボーム腺腫の予防

予防方法は今のところありません。マイボーム腺腫が原因となって眼の角膜に傷がついた状態で放置すると、別の目の病気を引き起こすことがあるので、早めに治療を開始しましょう。

マイボーム腺腫の治療

内科治療

内服薬や目薬で炎症を引かせてマイボーム腺腫を小さくできますが、根本的には治ったとは言えません。

外科治療

マイボーム腺腫は良性の腫瘍ですが、一度できたらなくなりません。内服薬や目薬では完全には治らないので手術で取り除きます。見た目が気にならない飼い主さんや患部を気にする様子がない子に関しては無理に手術をする必要はないかと思います。ただ、悪性腫瘍との見分けが難しいため、取らなくても絶対大丈夫ということはありません。瞼のフチにできることで眼球に傷がついてしまうと、涙の量が増えたり、痛みや違和感で目を開けにくそうにするなど症状があると思います。そのように生活に支障が出てくるのであれば手術をした方が良いでしょう。

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